沿革
| 2008年4月 | 経済学部を人間社会学域経済学類に改組。 経済理論・経済政策コース，経営・情報コース，及び比較社会経済コースの３コースから編成。 |
|---|---|
| 2018年4月 | エコノミクスコース，グローバル・マネジメントコースの2コースに再編。 |
経済学類の人材育成方針
経済学類は、「社会科学における諸専門分野の成果を統合化し、現代の社会が直面する諸問題に対処可能な能力を持った人材を養成する」という基本目標のもと、次の３つの人材育成方針を掲げています。
- 様々な問題に的確かつ迅速に対処することができる幅広い教養、知識、判断力と経済学の専門的知識とを兼ね備えた人材を養成する。
- 現代社会に対する強い問題意識をもち、自分自身の力で課題を発見し、解決する能力をもった人材を養成する。
- 経済学以外の諸分野にも強い関心をもった、人間性豊かな人材を養成する。
学類長挨拶
経済学類進学のお誘い
社会や人間を理解したければ、経済学を学ぶと良いでしょう。経済学は経済しか扱わないと誤解されているようですが、それよりも広く、人間行動一般を理解するための強力な道具です。経済学を身につければ、例えば自分の行動が他者に与える影響をより良く予想出来るようになります。社長でも政策立案者でも、投票権を行使する一市民でも、子の進学に悩む親であっても、経済学的に思考することで行動の指針が得られます。人間は全知全能ではないので、指針はもちろん不完全です。しかし現代社会の荒海を羅針盤なしに航海するより、遥かにマシなはずです。
では経済学を学ぶとして、金沢大学経済学類に進学する意義は何でしょうか。一義的に大学は専門教育の場で、本学の特徴はこの頁の下の方で説明されています。ここでは違う話をしましょう。
大学での人間的成長は、学修だけで完結するものではありません。考え方の異なる教員や学生とのコミュニケーションが、視野を拡げるきっかけとなるでしょう。高校の同級生は、出身地も近く比較的同質的だったはずです。しかし金沢大学は、様々な入試や各国留学生募集を通して、多様な背景の学生が集う場となるように工夫されています。教員も総合大学のため多様です。また学域学類制なので他分野との垣根が低く、経済学類以外で提供されている科目（例えば哲学など）の聴講も容易です。従って視野の拡大を求めよ、さらば与えられんという訳です。
何よりも、金沢市で大学生活をおくることは素晴らしい体験となるでしょう。まずマチは生きた教材です。そして金沢市は、一生の財産になる友人との課外活動の舞台として、申し分ありません。大都市圏から離れた金沢市は、空襲で焼けなかったこともあり、独自の雰囲気をよく残しています。中心街では歴史的建築だけでなく、実は近現代の名建築にも出会うことが出来ます。伝統の美意識を反映する美術館巡りも楽しいものです。食文化も魅力で、例えば茶道が盛んなため質の高い和菓子は全国的に有名です。キャンパスは中心街から離れていますが、授業のない午後や週末に金沢市の文化的環境を容易に享受できます。演習以外の専門科目の授業は、ほぼ午前中です。
先日「無駄な体験は無い」と書かれた張り紙を見るという体験をしました。間違いなく体験が人を作ります。私達の体験の輪に、積極的に加わりたい皆さんを歓迎します。
2024年4月
経済学類長 星野 伸明
教育の特徴
経済学類の教育の特徴
経済学類の大きな特徴は，少人数教育です。1年次のアカデミックスキル及びプレゼン・ディベート論，2年次第4クォーター以降の8クォーター分の専門演習（ゼミナール）といった少人数の授業を必修としており，そのもとでコミュニケーション能力やプレゼンテーション，資料収集，レポート作成，語学修得等の基礎的スキルを身につけます。とりわけ専門演習では，実践的な調査研究能力や情報処理能力を高めるためのきめ細やかな指導を行い，論文執筆や研究発表の機会も設けています。また，講義科目は原則としてクォーター制で運用されるため，1クォーターでの集中的な学習が可能となるほか，海外留学で1クォーターを活用することも可能にしています。
教育内容
1〜2年次には，専門教育科目を学ぶ土台となる教養的科目や世界的視野を身につけるための科目を学びます。1年次には，「アカデミックスキル」「プレゼン・ディベート論」「大学・社会生活論」等の科目を通じ，大学での学びや生活についてのサポートがなされます。さらに，2年次から4年次にかけて，専門教育科目を本格的に履修し，体系的な学習を進めていくことになります。人間社会学域の共通科目である，学域GS科目，学域GS言語科目も並行して履修します。
専門科目は1年次から履修できる入門科目群，両コース通じての選択必修である専門共通科目群，理論・政策系科目群，グローバル系科目群，マネジメント系科目群，演習・実習的科目，企画開講科目からなっています。
2年次第4クォーターから演習に配属され，その指導教員のもとで，より専門的な学習に取り組むことになります。演習では学習を通じてプレゼンテーション能力や実践的な調査研究能力も高めていきます。なお，演習に配属されるためには一定の履修要件を満たす必要がありますので，注意してください。また演習配属と同時に次に説明する各コースに配属されることになります。配属コースによって卒業要件が異なります（コースへの配属希望は最大限尊重されます）。
コース
コースは，演習とあわせて専門分野に関する体系的履修を進めるためのもので，学生の関心や進路希望等に応じて配属し，専門分野を深く学ぶそれぞれの科目群を，演習の内容と関連づけながら学んでいきます。
経済学類には，エコノミクスコース，グローバル・マネジメントコースの2つのコースがあり，2年次第4クォーターのゼミ配属と同時期に配属します。演習を通じて専門性を深めていくべき分野に応じてコースを選択することが望まれます。
３つのポリシー
デジタルパンフレット
