受験生のみなさま

先輩の声

2020年度卒業

田中 智晃さん

就職先 会計検査院
愛媛県立松山北高等学校 出身

Q1 現在、どのような仕事をしていますか?
私は国家公務員として会計検査院という官庁で勤務しています。会計検査院は、国の収入支出について、不正行為や不適切な会計経理がないか、国の税金を使って実施した政策や事業が有効に機能しているかなどの観点から検査を行っています。現在私は総務課で勤務しており、検査報告の取りまとめ業務や国会対応業務、広報業務等を行っています。
Q2 大学ではどのような勉強・研究を行っていたか? 現在のキャリアに活かされていることは?
当時は現代経済理論ゼミ(現在の政治経済学ゼミ)に所属しており、ミクロ・マクロの経済理論や統計学について輪読を行ったり、他大学の合同ゼミで研究成果を報告したりなどして経済学の基本的なスキルを身に着けていきました。
 このとき学んだ経済理論等そのものが直接今の仕事に生きているわけではありませんが、経済理論等を学ぶなかで身についた物事を考える力(物事を抽象化・具体化して整理する力、論理的思考力、統計学的な思考力等)は現在の仕事に強く生きていると感じます。大学では何を学ぶかということも大切ですが、学ぶ過程で得られる視点や物事の考え方が将来のキャリアを形成する上で非常に重要だと感じています。
Q3 勉強以外の大学時代の思い出は? 現在のキャリアに活かされていることは?
私の大学時代での一番大きな思い出になっているのがサークル活動でやっていた競技ディベートです。当時は法学類公認のディベートサークル(法学類以外も学生も多く所属しています)に所属しており、日々政策や社会問題に関する議論に明け暮れていました。また、大会等にも定期的に出場して、全国の学生と競い合って論理的思考力や情報収集能力、コミュニケーション能力を磨いてきました。また、活動の中で高校の授業に講師として参加させていただいたり、大会の運営にも参加させていただいたりする中で、多くの経験を積むことができました。
 仕事においては的確に情報を収集し状況を分析すること、仮説を組み立てそれを実証すること、物事をわかりやすく説明することなどが求められます。これらの能力を一元的に磨くことができたことはディベートサークルに所属して良かったことの一つです。
Q4 高校生に向けて一言
大学は非常に多くの可能性に溢れています。講義は多数用意されており、所属学類以外の講義を選択することもできるため、自分の興味関心に応じて自由に学ぶことができます。また、サークルやその他課外活動も非常に充実しており、様々な挑戦の機会を与えてくれます。是非多くのことに挑戦し、自分の可能性を広げていってください。