世界経済論ゼミ

教員名 正木 響
研究テーマ 1 旧仏領西アフリカのマクロ経済分析
2 フランス商社の西アフリカでの史的展開とその影響
E-mail tmasaki@staff.kanazawa-u.ac.jp
URL http://toyomumasaki.w3.kanazawa-u.ac.jp/

ゼミの紹介

グローバリゼーションが急速に展開しています。もはや、世界経済・社会の動きを無視しては、日々の生活すら成り立たない世の中になりつつあります。その一方で、犯罪やテロのグローバル化も進んでいます。急速な発展を遂げる国が出現する一方で、地球レベルで貧富の格差は拡がっています。最先端の医療を享受しうる人と、明日の糧のために臓器や子供を売ることを強いられる人もいます。これから世界経済はどこに向かって進んでいくのでしょうか?どのような歴史的経路を経て、現在の世界経済が形成されたのでしょうか?豊かな国とそうでない国の関係性は?そんなことを2年間かけて探求するのがこの世界経済論ゼミです。

もっとも、漠然と世界事情を知るだけでは大学の学びとしては不十分です。社会科学の視点で分析し、結論を導き出すためには、何がしかの分析ツールが不可欠であることは言うまでもありません。世界経済論演習では、経済学の分析ツールを第一に考えています。広く経済・経営の知識を会得し、その上で国際的な視点を身につけることが求められます。さまざまな価値観が錯綜し、学際的な視方が求められる時代であるからこそ、拠りどころとなる専門知識が重要になるのです。

3年次では、書籍の輪読が主体となりますが、その過程で、レジュメの作成・発表・討論の仕方を学びます。秋以降には、他大学との交流ゼミや学内の経済学会発表等も予定されています。また、現実の世界経済の動きを肌で感じてもらうために、バーチャル株式投資や日経Stockリーグ、円ダービー等の参加も考えています。

4年次では、1年かけて、じっくりと卒業論文に取り組んでもらいます。テーマは、各人に自由に選択してもらいますが、アカデミックな論文をそれなりの水準に仕上げるのは、意外に大変な作業です。

世界経済論ゼミのモットーは"Diversity"と"好奇心"です。男女、国籍、出身地、趣味等が偏ることなく、多様な人が集い、互いに敬意を払い、フランクに世界経済・社会について話し合う、そんな姿が理想です。本質的なことさえ忘れなければ、各人の自発性を最大限尊重したいと思います。地図や世界史が好きな人、異文化に関心がある人、外国語習得に励んでいる人、商社や国際ビジネス界に就職を希望する人、国際開発系大学院進学希望者、身近な生活から地球規模で物事を考えられる人、そんな人を歓迎します。

最後に、「世界経済について考えることは、結局、自分の立脚する社会そのものの在り様を再考することだ。」ということに気づいてもらえれば本望です。

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