西洋経済史ゼミ

教員名 中島 健二
研究テーマ 1 中世から近代初期にかけてのヨーロッパ金融史
2 EU(ヨーロッパ連合)と国家の関係の歴史的考察
E-mail italike@staff.kanazawa-u.ac.jp

ゼミの紹介

西洋経済史ゼミはおもにヨーロッパを対象に、現在の最先端の経済や社会の情勢を視野に入れながら、ヨーロッパの経済や社会の歴史に分け入っていくゼミです。 とくに重点的に取り扱うテーマを数年ごとに変えていきます。たとえば、「地中海の歴史」、「ヨーロッパの通貨・金融制度の変遷」、「イギリス帝国の支配のメカニズム」などです。

しかし、一貫した問題意識は、ヨーロッパ統合などの現代の諸問題をいかにして歴史の流れのなかで理解するのかということです。ですから、中世ヨーロッパの食生活について議論するときでも、今のヨーロッパ各国の食生活事情やEUの農産物政策にかならず話が及ぶのです。

西洋経済史ゼミの門をたたく学生は皆、ヨーロッパの歴史から何かをつかみ取ろうとする熱意と意欲にあふれています。この熱意と意欲こそがこのゼミの誇りです。実証主義的な歴史学を厳しく鍛え上げるゼミではありません。どちらかというと、歴史から現代をとらえるためのアプローチを磨き上げることを目的としています。

指導教員のわたし自身が、現代的な世界システム論や国民国家論や国際金融論を足場としつつ、しゃにむに中世のヨーロッパ銀行史やユダヤ人史にさかのぼろうと奮闘している者です。

各自の卒業論文のテーマは、ゼミの共通テーマから発展的につくられていきます。

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