金融制度論ゼミ

教員名 加藤 峰弘
研究テーマ 1 金融システム論
2 事業再生と銀行
E-mail minehir@kenroku.kanazawa-u.ac.jp

ゼミの紹介

担当者のコメント=はじめまして。僕は1997年10月にこの学校に赴任してきて、半年後の98年4月からこの演習を担当しています。それ以来、 けっこうな時間が経ちましたが、いまだに演習運営ではアタフタすることが多く、演習生からはよく「ちょっとぉ〜」とか「おい、おい、おい〜〜〜」という ツッコミをちょうだいしています。

ではまず、本演習の目的について述べましょう。金融は一般に「経済の血液」とか「経済の潤滑油」と呼ばれ、そしてこの言葉に象徴されるように金融シ ステムは社会・経済が円滑に機能するうえで欠かせないインフラストラクチャー(社会的生産基盤)です。また、マクロ経済の動向は金融に関連した統計指標 (株価指数、金利、マネーサプライ etc.」にはっきりと現れることから、よく「金融は経済の鏡である」ともいわれます。本演習は、このように国民経済の基幹である金融システムについて体 系的に研究し、金融に関する専門知識を習得することを目的としています。

次に、本演習のテーマと運営方法について述べます。金融システムという言葉には、幅広い内容が含まれます。したがって、金融システムに関する体系的 研究とはいっても、多様なアプローチが可能となります。たとえば、理論経済学的アプローチ--金融システム論の理論的研究です--、経営学的アプローチ --金融機関経営に焦点を当てたアプローチです--、歴史的アプローチ--日本金融史研究、アメリカ金融史研究など--、比較制度論的アプローチ--金融 システムの国際比較--が挙げられます。もちろん、ジャーナリスティックなアプローチもOKです。いわゆる「魔の11月」--1997年11月:三洋証券 →北海道拓殖銀行→山一証券と大手金融機関が次々に経営破綻し、日本中が金融危機に震えました--のドラマティックな展門は、下手なトレンディードラマよ りもよっぽど面白い!本演習では、まず金融システム論に関する基本的文献を輪読し、次に演習生と話し合ってアプローチ方法とテーマを決定し、これに則して 進めていきます。

僕自身は、いつでも演習生と同じ目線で、つまりみんなといっしょになって謙虚に、そしてビビッドに金融システム論に取り組んでいきたいと考えています。

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