金融経済論ゼミ

教員名 塩谷 雅弘
研究テーマ 金融とマクロ経済の関係(資産バブル、金融危機、金融政策など)、金融業や金融システムの発展、アジアの金融的諸問題の検討、など。
E-mail enya@staff.kanazawa-u.ac.jp

ゼミの紹介

「金融経済に関する諸問題」を研究するこのゼミは、来年(平成26年)4月から、新しくスタートします。

私は、これまで、アジア地域を対象に、金融とマクロ経済の関係について研究をしてきました。金融危機に陥りにくい金融システムやマクロ経済運営とはどんなものか、金融政策の波及メカニズムの先進国と途上国の比較、そしてマクロ金融連関などが主な研究テーマです。金融危機は世界中のあちこちで発生しております。途上国や新興国など金融が比較的脆弱な地域だけでなく、米国のリーマン・ショックに始まる世界金融危機など先進国でも、金融危機が起きています。そして、近年の金融取引の国際化によって、ある国で発生した危機は他の国も巻き込んで、危機の規模がより大きくなっています。また、アジア地域は、日本とのかかわりも大きく、そして経済成長、通貨・金融危機、アジア地域統合化など変化が多く、興味深い地域です。最近は、アジアにおける家計負債の拡大と企業貯蓄の拡大、銀行など金融業の発展に関心があります。

ゼミでは、上述のような金融経済、アジア経済についての諸問題を検討し、そしてその成果を論文として纏め上げるための様々な知識と技術を習得し、さらにこれを高めることを目的とします。そのために、標準的な教科書の輪読によって考え方を習得し(金融経済学や国際経済学、そして関連分野としてマクロ経済学、計量経済学など)、そして、少人数のグループ単位で研究を行います。現地調査、学内外の他のゼミとの勉強会・研究会の機会を、積極的に設けたいと思います。

 将来、金融機関や国内外の公的機関等において、金融業務、政策担当、研究の分野で活躍を望む意欲的な学生の入ゼミをお待ちしております。

▲このページの先頭へ