学類概要
金沢大学人間社会学域経済学類では、《生きた経済学》のおもしろさを体感することができます。
「経済理論・経済政策コース」では、工夫されたカリキュラムのなかで、経済理論をじっくりと学びながら、それを基礎にして経済政策を評価し、自ら立案する力を養います。
「経営・情報コース」では、企業経営や生産の現場の健全な成長・発展のあり方を考察し、それをたくましく実践に移すことのできるビジネスパーソンを養成します。
「比較社会経済コース」では、国際経済や国際社会に関するバリエーションに富む科目群を提供し、多角的な視野をもった真の国際感覚あふれる経済人を育てます。
学類長挨拶
ようこそ 経済学類へ!
学類長 寒河江 雅彦
日本を取り巻く社会環境、自然災害、世界規模の感染症の蔓延で世界経済が大きく変化しています。更に情報技術や人工知能(AI)の発展によって、その変化のスピードも加速しています。
金沢大学経済学類は、現代社会に対する問題意識と課題解決に向けて行動できる人材が必要と考えています。社会の変化の方向を見極め、適切な判断と行動のできる人材を育てる使命を果たしていきたいと考えています。さまざまな国や地域によって異なる経済環境、その背景となっている歴史的経緯や社会構造の相違を理解すること、各国間に環境や安全性、公平性等に関する共通ルールを構築することの意義や課題を考える創造力を養うことも重要です。
経済学類には、エコノミクスコース、グローバル・マネジメントコースの二つのコースがあり、2年次第4クォーターのゼミ配属と同時期に配属します。演習を通じて専門性を深めていくべき分野に応じてコースを選択できます。エコノミクスコース、グローバル・マネジメントコースいずれのコースでも、国際感覚を身に付けることが求められます。
今、皆さんが生きている知識社会の中では、国境も性別も年齢の区別もなく、必然的に個人の知識が問われるボーダレスというグローバル社会が進むでしょう。グローバル人材とは、単なる語学力を磨くことではなく、広い視野をもち、問題解決能力のある国境を越えて活躍できる人材と思います。国際感覚とは世界経済・国際金融などの国際経済の基本的仕組み、各国の社会経済情勢とその歴史的背景、各国の経済社会の比較考察、等の学習を通じて世界経済の多様性やその共有する特徴についても学び、世界を多面的に理解する力を身に付けることです。経済学類の2つのコースではこうした国際感覚を磨くための科目群(グローバル系科目群)を共通して学びます。
社会の変化がますます速くなる中で生きていく皆さんが身に付けるべき知識と経験は大学生活でその土台を作り、卒業後も学び続けることが必要です。豆腐の上にビルは建てられません。しっかりした土台を金沢大学経済学類で築いてください。
2020年4月
経済学類長 寒河江雅彦
経済学経営学系の概要についてもこちらをご覧ください。
経済学類の人材育成方針
経済学類の人材育成方針
経済学類は、「社会科学における諸専門分野の成果を総合化し、現代の社会が直面する諸問題に対処可能な能力を持った人材を養成する」という基本目標のもと、次の3つの人材育成方針を掲げています。
- 様々な問題に的確かつ迅速に対処することができる幅広い教養、知識、判断力と経済学の専門的知識とを兼ね備えた人材を養成する。
- 現代社会に対する強い問題意識をもち、自分自身の力で課題を発見し、解決する能力をもった人材を養成する。
- 経済学以外の諸分野にも強い関心をもった、人間性豊かな人材を養成する。
経済学類の教育の特徴
経済学類の大きな特徴は、小人数教育です。1年次の初学者ゼミ、3年次以降の2年一貫の演習(ゼミナール)といった少人数の授業を必修としており、そのもとで高いコミュニケーション能力と基礎的スキル(プレゼンテーション、資料収集、レポート作成、語学修得等)を身につけます。とりわけ3年次以降の演習では、実践的な調査研究能力や情報処理能力を高めるためのきめ細やかな指導を行い、これらの能力と専門的知識とを合わせもった人材を育成します。
経済学類の学位授与方針(ディプロマポリシー:DP)
以下の5つの人材養成目標を掲げ、この人材養成目標に到達した者に学士(経済学)の学位を授与する。
- 幅広い教養、知識、判断力を持った社会で活躍できる人材を養成する。
- 経済学・経営学の専門知識を持った人材を養成する。
- 現代社会に対する強い問題意識をもち、自分自身の力で課題を発見し、解決する能力をもった人材を養成する。
- 高いコミュニケーション能力(外国語によるものも含む)、プレゼンテーション能力、IT能力を養う。
- 地域社会が抱える問題に強い関心をもち、そこに積極的に関わることのできる人間性豊かな人材を養成する。
カリキュラム
人間社会学域経済学類での4年間の学び
1年次前期で大学での学びの基礎を確立し、徐々に専門科目の比重を高めます。1年後期から2年前期にかけて経済学の共通フレームワークとなる科目を重点的に履修し、2年終了時に、演習とコースに配属されます。3年次以降は、各自の問題関心により近い専門分野にフォーカスするとともに、定員平均8名の演習では、少人数教育のよさを活かしながら、経済学そのものや現代経済社会が抱える課題について研究を行います。