スタディーツアー参加報告(フィリピン)

海外体験期間 主な活動
2012年3月下旬に約10日間 フィリピン ボランティアツアー

 高校時代に、国境なき医師団で働いていた方から、発展途上国の人々が貧困や病気に苦しんでいる状況を伺い、そこから漠然と世界の貧困問題について興味を持つようになりました。そして実際に自分の目でその問題について確かめようと、大学2年生のとき、フィリピンのスラム街で現地の方と一緒に生活しながら貧しい子どもたちに対して簡易治療や食事、サンダルなどの消耗品を配るボランティアに申し込みました。

スタディーツアー(フィリピン) そのボランティアには、日本のNGOが現地のNGOとタイアップして企画するボランティアツアーとして参加しました。約10日間の参加で、食住つきで、費用は航空券代を除いて、およそ7万円くらいだったと思います。

 正直、フィリピンでは本当の意味のボランティアを行うことは出来ませんでした。なぜなら、しっかりと準備(勉強やイメージを膨らませること)をしないで参加したことで、ごみを拾い生計を立てている小さな子どもやごみの中で暮らす人々がいるという衝撃的な光景を見て、自分はこの人達に何ができるのか、何をすればいいのかということに対して、どうしようもない無力感に襲われてしまったからです。また参加すれば何かやらせてくれるだろうという受身の気持ちで参加したことから、現地のNGO代表から「お前は何をしに来たのか?」と問われても全く答えられなく、自分の意思を反映したボランティアを行うことは出来ませんでした。もちろん簡易治療や食料配布など形式的なボランティアは行いました。でもそれは私から提案したことではなく、言わば現地のNGOの方が私に体験させてくれているものであって、本来のボランティアとはお世辞にも呼べるものではありませんでした。つまり、子どもたちのためにボランティアに行ったつもりが、いつの間にか私のために、現地のNGOの皆さんや子どもたちにボランティアをさせていたのです。

 当然、実際にその国に行ってみないと分からないこともたくさんあると思います。ですが、せっかく行くなら目的意識を持って、出来る限りの準備をしていくべきです。私はそれをしなかったために、日本に帰ってきて、なぜもっと積極的に、主体的に動けなかったのかと後悔しました。またしっかりと準備をせず、何が正解か分からないまま、ボランティアをすることはただの迷惑にもなり得るのです。例えば、スラム街でボランティアのつもりでごみ拾いをすることは、ごみを拾いで生計を立てている子どもたちの収入を減らすことにつながります。逆に自分の中の目的意識がはっきりしていて、自分ができることについて考え、しっかりとイメージ出来てれば、素晴らしいボランティア活動が出来ると思いますし、貴重な経験にもなると思います。(J.O.執筆時4年)

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